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ドラマ

『ひまわり』

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ロシアによるウクライナ侵攻をうけ、1970年に公開された『ひまわり』が注目され、再上映する動きが広まっています。京都では「京都みなみ会館」で公開され、売り上げの一部はウクライナの支援にあてられます。

50年以上も前の作品が注目されるのは、タイトルでもあり、劇中でとても印象深い地平線にまで続くひまわり畑が撮影されたのがソ連時代のウクライナだったから。
ロケ地はウクライナのヘルソン州ともポルタヴァ州ともいわれています。

作品はイタリア・フランス・ソ連・アメリカの合作で、冷戦時代にソ連で撮影された初めての西側諸国の映画でした。
監督はイタリアのヴィットリオ・デ・シーカ。音楽をヘンリー・マンシーニが担当し、テーマ曲は世界中でヒットしました。

日本では1970年に初公開され、2020年には50周年を記念してレストア版が公開されました。
そして2022年、ロケ地であるウクライナへのロシアの軍事侵攻を受けて、再び上映が行われています。

『ひまわり』あらすじ

第二次世界大戦中のイタリア。
アフリカ戦線行きを控えた兵士のアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)と、洋裁で生計を立てる陽気なナポリ娘ジョバンナ(ソフィア・ローレン)は海岸で出会い、恋に落ちます。

2人は12日間の結婚休暇を目当てに結婚式をあげますが、結婚休暇はあっという間に終わってしまいます。

戦地に行きたくないアントニオは精神疾患による除隊を目論みますが、仮病であることがばれて、懲罰としてソ連に送られることになります。
結果的にこれが運のつきとなりました。

時がたち、戦争は終わりましたが、アントニオは一向に帰ってきません。
ジョバンナはアントニオの母を励ましながら何年も帰りを待ち続けていましたが、ようやく得たわずかな手がかりを頼りに、ついにアントニオを探しにソ連に向かいます。

アントニオが送られたウクライナ南部でアントニオを探すジョバンナ。
地平線の彼方まで広がるひまわり畑では、多くの兵士たちがこのひまわりの下に眠っていると聞かされます。
案内人の男性に諦めることを促されるジョバンナですが、「夫はここにいない」と拒絶するのでした。

やがてジョバンナは、アントニオの写真を見せた女性たちによって、1軒の家に案内されます。
そこには幸薄げな若妻風のロシア人女性・マーシャ(リュドミラ・サベーリエワ)と、その幼い娘・カチューシャが住んでいました。
はたして彼女たちは何者なのか。そしてアントニオの行方は…

映画『ひまわり』は、京都では京都みなみ会館で上映。
当初は3月25日~4月7日までの上映期間の予定でしたが、「戦争が終わるまで上映を続けたい」と、その後も継続して上映されています。
売り上げの一部は配給会社を通じてウクライナ支援にあてられています。

上映期間は未定のため、京都みなみ会館のwebサイトでご確認ください。
https://kyoto-minamikaikan.jp/

『ひまわり』(1970年/イタリア・フランス・ソ連・アメリカ)

監督ヴィットリオ・デ・シーカ
出演ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベーリエワ
URLhttp://himawari-2020.com/